飛耳長目Ⅱ

From 1st October 2025ー / Life Story / Education Practice / 一灯照隅

理科の授業開き 「水と油と氷を混ぜるとどうなる?」

理科の授業開きにこんな実験はどうだろうか。
「水と油と氷を混ぜるとどうなるか?」という実験。

1 おすすめポイント
・予想→実験→結果→考察の流れがコンパクトにできる。
・予想までの流れを丁寧に行うことで多くの子が無理なく予想を書ける。
・実験の結果にアッと驚き、実験への楽しみが増す!

2 準備するもの
※教師の演示実験の場合。
・水
・油
・氷 (食紅などで着色しておくと見やすくなる)
・ビーカーなど中身の見える容器4つ程度

3 流れ①「予想までの流れ」
〈ステップ1〉
・今日は水と油と氷を使った実験をします。
 どんな結果になるか予想をしてもらいますからね!

・さて、まずは皆様にお聞きします。
 水に氷を入れるとどうなりますか?

・【子供】浮かびます!

・実際に浮かべてみましょう。
 ※ここは生活経験からすんなり出てくるので実験してみせる。

〈ステップ②〉
・みなさんの予想通り浮きましたね。

・では次に油に氷を入れるとどうなると思いますか?

・【子供】同じように浮くと思います。
     沈むかもしれません。
 ※ここは意見が分かれるかもしれない。
  実際に実験して見せる。

・こうなります。
 氷は沈みます。
 ※なぜ氷が沈むのかを聞いてみても良い。
 きっと重さであったり、浮力であったりと知っている言葉を使って様々な予想がでてくる。
 そこを深入りしても楽しい。
 ここで「どうして氷が沈むのか」という理由について何かしらの考えがあれば、この先で予想を立てることにもつながるので、ある程度考えさせたり、意見を交流させたりしても良い。

〈ステップ③〉
・次にもう一つ。
 水と油をまぜるとどうなるでしょう?

・【子供】分かれると見たことがあります!
     ふつうに混ざるんじゃない?
 ※予想を聞いた後、実際にやってみる。
  これは知っている人も多いので驚きはそんなにない。
 
・混ぜるとこうなります!油が浮きます!
※ここでもなんで分かれるかを考えさせても良い。

4 流れ②「予想を立てる」

・ここまで3つの実験をしてきましたが・・・、最後にもう一つ実験を行います。

・水、油、氷の3つを同じ入れ物に入れるとどうなるでしょうか?
 ここまでの実験の結果から予想を立ててみましょう。
 ノートに図となぜそうなるかを書いてみましょう。
 ※プリントなどを作ってそれに記入させても良い。
  もし授業開きとして行うのであればノートに書かせた方が良い。
  そうすることで「理科の授業のノートはこう書くのか!」と学ぶことができる。
  たっぷり時間をとり、予想を書かせる。
  予想を書かせたら、ノートを見合ったり、考えを発表しあったりして考えを交流させる。
  ここまでの実験の流れを汲んでいる発言があれば、とても良い。

5 流れ③「いざ、実験!」

※準備ができるようであれば、グループごとの実験でも良いです。
 入れる順番はなんでも良いが、素材を1つずついれていくとドキドキ感がでる。
 おすすめは最後に氷を入れること。

・それではどうなるか皆さんの目で確かめてみましょう。
 カウントダウン5・4・3・2・・・・1・・・・!
 こうなります!

・そうです!氷が水と油の間にあるのです!

※厳密には「間」というより、水の上に乗っかっているような状態。

6 流れ④結果と考察
 ※結果をノートに写させる。
 教師実験の場合は教師が黒板に簡略化して書いて、子どもたちはそれを写すでも良い。

 ※最後に考察。
 「実験結果からどんなことが考えられるか」。
 なぜこのようなことが起こるのか、と考えて書かせてもよい。

今回で言えば

・氷は油には沈み、水には浮くため、3つを同じ入れ物に入れると水と油の境目に浮く。
・重さは水>氷>油である。
・氷は水に浮きやすく、油はさらに浮きやすい。
というような感じで、考察を自分なりの言葉で書ければよい。

こうなる原理はきっと上記の考察例とずれていると思いますが、子どもたちが自分の言葉で書くのであれば今回は良いのではないでしょうか。もし原理などもしっかりとおさえたいようであれば、事前の実験でおさえておくと良いでしょう。

7 流れ⑤「最後の語り」

・今回の理科では水と氷と油の実験をしました。
 実験するにあたり、
 ◯予想を立てる
 ◯実験をする
 ◯結果がでる
 ◯考察をする
という順番で行いました。
この流れはこれからの理科の学習でとっても大切です。
今回の学習がこれからの理科で生かされるととってもうれしいです。
身の回りには「どうしてだろう?」「どうしてそうなるのだろう?」と不思議なことがたくさんあります。
理科を通してそれらにたくさん触れて、たくさん考えていきましょう!

saitani